1.革と革を貼り合わせる

通常、糸を縫うときは2枚以上の革を貼りあわせ、接合するときに縫うことがほとんどです。縫う位置は大体端から3~4㎜にします。その端から3~4㎜の地帯は接着剤で密着させます。

接着する目安にするため、ディバイダーを使い幅を決め、端から等間隔の線をケガいていきます。接着剤にゴム糊を使うなら、貼る両面にケガキ線を入れます。

使用する接着剤は色々な種類がありますが、管理人が使うのはほとんど「ゴム糊」です。乾く時間が速くてすぐに貼りつき、失敗しても剥がせるし、接着後も柔軟です。さらに強度が必要なときや縫い糸の結び目などには「サイビノール」を使います。

ゴム糊の使い方は貼りあわせる面の両方に塗布します。塗布に使うへらは「ジラコヘラ」が正確に塗れておすすめです。

塗布したあと、溶剤が乾いたら(数秒です)貼りあわせます。

2.糸を通す穴をあける

接着するときのケガキ線と同じ幅で革の表面(ギン面)にもケガキます。このとき、どっちの面が人の目に触れやすいかという基準で表側と裏側を決めます。ケガキ線は表側の表面(ギン面)に入れます。

ケガキ線に沿って菱目打ちで穴をあけていきます。このとき、最初の1本目は最後の穴に合わせながら打っていくと、つなぎ目も等間隔になります。

いよいよ縫うのですが、まず表側を右側にするようにレーシングポニーに革をはさみます。縫う方向は手前に進むように縫っていきます。

3.糸を縫う

最初の穴に糸を通し、糸の中央の位置からスタート。

まず、左側(裏側)から針を通します。↓

糸が通ったら糸を手前に引っ張り、穴を広げる↓

広げた穴に右側(表側)から針を通す↓

左側から見た図↓ 針は輪の下を通してはいけない。

両方の糸を引っ張る。この時の力加減は経験を積まないとちょっと難しいですが、最初の頃の私は引っ張りすぎて革が縮みまくっていました。革の硬さや厚みによって力加減が変わるので練習あるのみです。力加減が決まったら、常にその力で引っ張るようにしましょう。

さて、このように縫っていくと、表側の縫い目は///な感じで裏側の縫い目---な感じになります。

表側↓

裏側↓


4.縫い終わり方

最後に糸を結ぶのですが、なるべく目立たないようにするのがポイントです。基本は固結びにしますが、革の裏側が見える場合はちょっと特殊な方法でやります。

固結びする場合

裏側が見えない場合や重ねた革の中で結べる場合は強度のある固結びにします。

革の裏側も見える場合

残り3目くらいから裏側から出ている糸だけで縫っていきます。

↓最後の1目になったら通常縫いのように裏側から糸を通した後・・・

↓ 表側の糸を通します。ただし、そのとき左側の輪っかをくぐらせます。こうすると、革の中で結び目が出来ることになります。

ただ、その結び目は1重の弱いものなので接着剤をつけて補強します。両方の糸を引っ張って裏側の糸は終了。

次に表側の糸です。糸の出ている縫い目から反対側のの縫い目まで斜めに貫通させます。

貫通させた穴に糸を通します。

貫通させた穴に接着剤を塗布しておきます。

後は糸を引っ張りながら短く切って終わり。ほとんど目立ちません。

裏側↓

表側↓